NASA JPLのNear-Earth-Asteroid Tracking TeamのE. Helinら9人は、3/15にかに座付近で、小惑星の捜索をしていたHaleakala 1-m f/2.2 GEODSS望遠鏡のCCDカメラに写りこんだ彗星状の天体を発見しました。翌日同グループのJ. Rogersらにより同定観測され、1996E1の仮符号が付きました。
現在彗星はかに座におり、光度は16等です。発見から3/17までの22個の観測から、IAUC6342により発表された暫定軌道要素と、それにより計算した位置予報を掲載します。彗星はこれからゆっくりとした速度で北西に進み、近日点通過頃から8−9月にかけては地球に1.0AUまで接近し、14等まで明るくなります。アマチュアの観測光度の限界に近いところですので、ご自分の観測システムでいつから観測できるかの目安としてちょうどよい対象かもしれませんね。
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