12/11
 このところ今一つ天気がすぐれませんね。今日は昼間あったかかったし、天気は良くても透明度が今一つ良くない。なかなか冬らしい空になってくれません。長野県小谷村の土石流は、このあたたかくなった気候も大きく関連していますね。別にこの程度は異常な気象と言うわけではないと思いますが、モスクワではまだ根雪が積もっていないという話も聞きますし、気流がいままでとは少し違ってきていることは確かなのではないでしょうか。
 その小谷村の土石流。去年の台風でずたずたに寸断された国道148号線とJR大糸線は、今もって復旧のめどがたっていません。そこに来てこの土石流災害。火山性堆積物の積もった地形に、フォッサマグナの大きな谷に注ぎ込む小さな沢があつまって、姫川という暴れ川を作っています。雪の降り出すこの季節ととけだす3月下旬は、川が暴れる季節であるとともに、白と黒のおりなす景色が美しい時期でもあります。大糸線の南小谷と糸魚川の間は、非電化のキハ52の走るローカル線として残されていました。なんどか私も訪れていて、雪解けの季節にどんよりと曇った空と雪景色の間に流れるこの川の景色を楽しんだものです。  そこに人間が住み、生活している以上道路も鉄道も必要なのです。治山も治水もすべては人間がそこに住んでいるから必要なんですよね。でも、あの姫川の暴れ方をみていると、なにか人間に対する警告をしているようにも見えます。フォッサマグナそのものが、そんな不気味な地球のうごめきをそのままあらわにしているかのようにも見えます。やはり、人間はもう自然には帰れなくなってしまっているのでしょうか。
 さて、話はがらっと変わって、昨日はアサヒネットで知り合ったある女性のお宅にお邪魔してきました。結婚5年目で3歳の男の子がいらっしゃいます。音楽関係の仕事では年上の女性と話すこともありますが、それは仕事での話で、なかなかじっくりとざっくばらんな話をできる機会と言うのはないので、私にはとても貴重な話がたくさん聞けました。ちょうど、前回の離婚を考えている夫婦の奥さんの方のところに寄ってきたところで、そんな話しもしましたね。夫婦にとって結婚とはなんなのか。子供とはなんなのか。人間の本質にかえって考えれば、精神的にも物質的にもなにが必要でなにが良くてなにが悪いのか、すぐわかるはずなんですよね。
 他にも、音楽の話やパソコン通信の話、世間一般の話などいろいろ聞けてとても楽しかったです。マンションの6階で、北向きだけど広いルーフバルコニーがうらやましいお家でした。長い時間どうもありがとうございました。
 本当は12/3のところで紹介しようと思っていた画像を忘れていたので、きょう出しておきます。11/16-17の野辺山観望会の帰りに中央道を走っていると、富士山にきれいな傘雲がかかっているのに気がつきました。これは途中の双葉S.Aで撮影したものです。なかなかここまで体裁の整った傘雲はできないんですよね。この前日、富士山の太郎坊では誠報社さんの観望会も行われていたのですが、この傘雲だと、天気の方はどうだったのでしょうかね?。

12/3
 1カ月ぶりになってしまいました。寒くなりましたね。私は軟弱な星見人なので、ここまで寒くなると外で観測するのはもうおっくうになってきます(^_^)。そろそろ屋根上に望遠鏡を設置する季節になったかな。今年は風雨を避けられるような構造を考えようと思っています。もともと三脚を高い位置に立てる必要はないので、思いっ切り低い三脚orピラーを作って、そこに赤道儀と望遠鏡を載せられるように考えています。
 11月はいろいろと忙しくて、ホームページの方をかまうことがあまりできませんでした。土日はすべて天文関係のイベントで埋まっていました。最初は11/3に清里のペンションで行われた「天体自動導入体験講座」に参加してきました。当社からの「Pyxis」と、昭和機械の20E赤道儀を使用した自動導入機でデモを行いました。ちょっと天気が悪かったのが残念でしたが、ちょっとの雲間からでも天体を導入できることだけでも、充分メリットを解っていただけたのでは無いかと思います。翌日の朝も、昼間の木星や火星・シリウスなどを簡単に導入できるのを見ていただきました。
 11/9−10は、当社提携のペンション「ドライブ気分」での天体観望OFF-LINE会でした。次の週の16−17もここで一般向けの「星見会」がありました。16日は、大宮での冷却CCD撮像会もあったのですが、ペンションでの星見会は年間行事として日程が組まれているので、変更することができなかったのです。  11/23は、東京池袋のサンシャシンシティ内のU.S.トレードセンターで行われた「アメリカンテレスコープショー'96」に参加してきました。当社からは、星図作成ソフトとして大変高い評価を得ている「MegaStar」の新バージョン3.0の日本語版を出展しました。入場者数約400人で、なかなかの盛況でした。詳しくは、近日中に別ページで紹介したいと思っています。
 当社では、ただいま冷却CCD制御/画像処理ソフトを開発しています。今月中旬にリリースするべく、現在最終段階のテストを行っています。先日も横浜でテスト撮影を行ったのですが、このときにテスト機として借りたCV-16Lを使用してサンプル画像を撮影しました。これに合せて、Meade PICTOR201XTとPyxisを組み合わせたオートガイドシステムもテストしています。この組み合わせで撮影した画像が こちらに登録してあります。CV-16LのM46とCV-04で撮影したM82のカラー画像がこの組み合わせによるものです。M46の方は星団内に惑星状星雲が見えていますね。ややガイドが流れているのは、ガイド鏡の固定に問題があったようです。M82の撮影時はシーイングが大変悪く、星像が丸くなってしまっていますね。オートガイダーそのものはかなり良い精度で追尾していると思います。
 当社では、お手軽冷却CCD用望遠鏡としてBORG 76EDをおすすめしていますが、このとき同時に1クラス上の100EDと、一番安い65mmアクロマートをテストしてみました。テスト結果は[100ED][65アクロマート]をご覧ください。100EDは期待通りすばらしい星像でした。今回は満月だったのと時間的にむりがあったので、3色分解は撮りませんでしたが、また機会を見てテストしてみたいと思っています。

 11月は知人の結婚式が続いてあったりして、この忙しい土日にさらに拍車がかかってしまったのですが、それはそれでお祝いの席に呼んでいただけるだけでも、私はとてもうれしいのです。しかし、反対に離婚なんて話も耳に入ってきてしまいました。結婚前から両人とも良く知っている夫婦なだけに、私としてはとっても複雑な心境です。家族ってなんだろう。友人ってなんだろう。かけがえのない人ってなんだろう。って、ここしばらく考えさせられています。

Stargazerの独り言へ戻る