◆日食当日の様子 Celestron Nexstar Evolution-J架台 + PV80E55鏡筒 + APS-Cデジカメ一眼レフカメラ 千葉県館山市にて撮影 |
観測地に到着してすぐ 小型望遠鏡・双眼鏡用 フィルターで撮影 ピントが合っていません。 |
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ここから 金属皮膜フィルター使用 |
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ここからフィルターなし | 10:48 |
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7日ごろまでは、9日の埼玉の天気は曇り時々晴れだったのですが、ちょっと雲行きが怪しくなった前日8日、ギリギリ雲がかかる前に見られるかも?と考えていたのですが、どうもこの分だと雨も降り出しそうな感じ・・・。比較的雲の薄そうな岩手まで出かけるか、西行きの飛行機に乗って空の上から狙おうか、お天気が良さそうな千歳空港まで行って見るか、航空会社のサイトで往復のチケットの決済の画面までいったものの、やっぱりなんとか地元で見たい!と、思いとどまって一夜明けてみると、埼玉ではもう絶望的な天気(苦笑)。 それでもよ〜く調べてみると、一番最後に雨雲がかかりそうな房総半島南部は、なんとか日食の時間には雲に切れ間がありそうな感じ?。奇しくも南房総は今回の日食で本州で最も大きく欠ける場所でもある。機材を車に積み込んで、朝の首都高速の渋滞にもまれながら東京湾アクアラインを経由して館山道へ。鋸南町に入るあたりからだいぶ雲が切れ、日差しも見え始める。日食が始まるまでに走れるだけ南に走って、日食が始まる5分前の10:05に館山市内のドライブインに到着。駐車場の一角をお借りして機材を設置。天体自動導入経緯台のおかげで、一旦太陽さえ捉えれば、あとは雲に入っても自動的に追尾してくれるので、撮影そのものは楽チン。ネットにつないでこのページを更新しながら、欠けていく太陽を楽しみました。それでもだんだん雲が厚くなってきてしまい、10:45からはフィルターをはずして直接雲越しの太陽を撮影しました。最大食の11:08(食分27.5%)を過ぎ、雲に隠れる時間が長くなったものの、食の終了の12:06まで雲間から太陽を見ることができました。 前日の更新でも書きましたが、情報通信研究機構の公開している気象衛星ひまわり8号のリアルタイム画像 http://himawari8.nict.go.jp/ では、宇宙からみた今回の日食をほぼリアルタイムで見ることができました。こちらにMPEG4動画に編集したものが公開されています。いままで国際宇宙ステーションの乗組員が撮影した同様の写真は何度か見ましたが、このようにほほリアルタイムで宇宙からの画像が見られるようになったのも、技術の進歩を感じます。これからの新しい日食の楽しみ方の一つになりそうですね。 次に日本で日食が見られるのは、2019年1月6日(日)の午前に、全国で部分日食が見られます。海外も含めると、今年9月1日にアフリカ大陸を横断する金環食・2017年2月26日にチリ・アルゼンチンとアフリカ南部で金環食、そして8月21日に北アメリカ大陸を横断する皆既日食があります。この日食には、アメリカ国内はもちろん、世界中から多くの観光客が押し寄せると思います。是非次の機会にも、多くの方々に空を見上げていただきたいと思います。 |
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日本では2012年5月21日以来4年ぶりとなる日食が、2016年3月9日(水)の昼に起こります。 今回の日食は、日本全国を含む東アジア・オセアニアの大部分とアラスカ・カナダの一部までの広い範囲で見ることができ、インドネシアのスマトラ島・カリマンタン島・スラヴェシ島等で皆既日食となります。日本では、全国で約8%〜50%の太陽が隠される部分日食として見ることができます。 |
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右写真 : 2012年5月21日に見られた金環日食 |
●日食はどうしておこるの? 日食のお話をする前に、天文現象で言う「食」についてお話しておきましょう。文字通り、天体が「食べられる」現象のことをいいます。もちろん、誰かが星をパクパク食べてしまうわけではないので、何らかの自然現象が起きるわけです。 有名なところでは、「日食」と「月食」があります。日食は、地球からの見かけ上太陽の前に月が入り込んでくることによって、太陽が月に直接隠される現象です。太陽と月と地球上での見る場所の位置関係により、太陽全体が隠されるものを皆既日食・見かけ上太陽の中に月がすっぽり収まってしまい、リング状に太陽の光が見える金環日食・太陽の一部だけが月に隠される部分日食の3種類があり、2012年5月21日には、本州で見られるものとしては129年ぶりとなる金環日食がありました。 一方「月食」は、太陽の光によって照らされている月が、地球の影の中に入ることによって見えなくなる現象です。日食とは違って、直接月を何かの天体が隠しているわけではありません。しかし、ちょっと視点を変えると、月から見たときに、太陽が地球によって遮られている状態、つまり月での日食が起こっていると考えられるわけです。 これらの「食」は、宇宙空間での天体の位置関係が相互に直線上に並ぶことによって、より遠方にある天体が隠されることを差しています。日食の場合は、太陽・月・地球の順に並んだ時に起こり、月食の場合は、太陽・地球・月の順に直線に並んだときに起こることになります。 なぜ、このように天体と天体が一直線上に並び、日食や月食が起こるのでしょうか?。その理由は月の公転が大きく関係します。月は地球のまわりを約一カ月かけて一周しています。それは地球上から見ると、天球上を少しずつ移動しているように見えることになります。ですから、その日・その時間で月の見える場所は少しずつ違っているわけです。 その天球上を移動している月が、ちょうど太陽の手前を通過するときに日食が起こります。ですから、日食は必ず新月の日に起こります。 |
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●今回の日食について 今回の日食は、2016年3月9日(水)の昼前、太陽が南東の空の高いところに昇った9時30分ごろから起こります。日食は、地球のまわりをまわる月と太陽との位置関係によって起こるため、見る場所によって時刻も見え方もかわります。 各地で日食が起こる時刻は下の表の通りです。大まかに、西に行くほど早く隠されはじめ、隠され終わるのも早くなります。隠される部分の大きさ(食分)は、南東にいくほど大きくなります。日本(民間人が居住している地域)で欠ける部分が一番大きいのは、小笠原諸島の母島(49.4%)で、一番少ないのは、北海道の礼文島(8.3%)です。 |
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2016年3月9日の日本各地での日食の様子
同じ時刻での各地の欠けかたのシミュレーション
太陽と月の位置の関係で、日本国内でも場所によって見え方が異なります
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●どこで、どうやって見える? 今回の日食は、日本全国で食分(太陽の前に月が入り込んでくる部分=欠ける部分の大きさ)が最小でも8%と十分にあるため、その変化は肉眼でも十分確認できます。時間的にもお昼前の太陽が空の高いところにあるときの現象なので、お天気さえよければどこでも見ることができるはずです。 ●日食を安全に楽しむには・・・ 太陽は、光の速さで8分の距離にあるとはいえ、原子力発電所の数億倍の規模のエネルギーを発している巨大な核融合炉でもあります。太陽からは様々なエネルギーが私たちの地球に降り注いでいますが、その中には私たち人間に有害な放射線も含まれています。ですから、肉眼でそのまま見ることは大変危険です。まして望遠鏡を使って直接のぞくのはもってのほかです。肉眼で直接太陽を見ることは、失明の危険もありますので絶対にしないでください。 |
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もちろん、望遠鏡にカメラやデジカメ・ビデオカメラなどを取りつけて撮影することもできます。月や惑星を撮影するときに使用しているカメラアダプタ等がそのまま使用できますから、この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。 当社オンラインショッピングでは、日食を安全に楽しんでいただける太陽観測用のフィルター等を用意しています。このページで紹介しているフィルターは全て日食の観測にそのままご使用いただけます。この機会に是非お求めください。 ●商品は十分在庫をご用意しておりますが、現象の日時が近づくと、注文が殺到し品切れになることもあります。ご注文はお早めにお願い致します。 このように、安全なフィルターなどを取りつけて太陽観測を行うことは、決してむずかしいことではありません。是非この機会に太陽観測にチャレンジしてみてはいかがでしょう。使用方法に十分注意して安全に日食観測をお楽しみください。 |
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