この図は8月10日の午後9時(7月10日の午後11時・9月10日の午後7時)ごろ、東の空の高いところを見上げた状態の図になっています。時間と場所に応じて図を回転したりして、まわりの星と対照して探してください。
夏の大三角を作っている3つの一等星、αLyrがこと座のベガ・αCygがはくちょう座のデネブ・αAqrがわし座のアルタイルで、この三角形のほぼ中央付近にあるβCygがはくちょう座のアルビレオです。アルビレオは非常に有名な二重星です。
M27は、この星から南東(この時間ならば真下の方向)に視野を移動すると、4つの5〜6等星が下に向かって順に連なっており、その先にM27を見つけることができます。ファインダーで見当をつけてこの5〜6等星を順に追いかけて、なるべく低倍率・広視界のアイピースで覗けば、あきらかにまわりの星と違う円形の星雲を見つけることができるはずです。
M71は、や座の4等星の並び(αSgeから始まる横になったY字型)が見つかれば、αSgeのとなりのδSge(Y字の分岐の星)との間にすぐ見つかるはずです。架台が赤道儀の場合は、アルタイルを視野に入れてから、なるべく低倍率・広視界のアイピースで北に動かすたけでも視野に入ってきます。
M27よりM71のほうが見つけやすいので、M71を見つけてから北に視野を移動するほうが見つけやすい場合もあります。
この他、こと座のM57は有名なリング状星雲で、M56も小さいながらも明るい球状星団です。合わせて是非見てみてください。
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