●はくちょう座アルビレオ こと座M57ファインディングチャート

 この図は8月の午後10時ごろ、南の空を正面に向いて天頂付近を見上げた状態の図になっています。時間と場所に応じて図を回転したりしてまわりの星と対照して探してみてください。

 アルビレオ(βCyg)は、はくちょう座の十字の星の並びを見つけて、1等星のデネブ(αCyg)とは反対のいちばん先端の2等星に直接望遠鏡を向けてください。

 M57は、こと座の1等星ベガ(αLyr)と、そのすぐ近くにあるちょっと暗めの平行四辺形の星の連なりを見つけてください。空が明るく平行四辺形が肉眼で確認できない空の状態のときは、ファインダーを使って探せば容易に見つけることができるはずです。こと座β星(βLyr)γ星(γLyr)はファインダーの視野に両方が収まりますから、そのほぼ中間付近に望遠鏡を向けると、視野の中に明らかにまわりの星と違うものがあることに気がつくはずです。30倍くらいでその存在がわかり、80倍くらいにするとわっかのようになっている様子を見ることができます。

 この他にも、先月紹介したM8・M11や、あれい状星雲とよばれるM27・散開星団M39も見て楽しい天体です。望遠鏡や双眼鏡をこの付近に向けて、少し視野を移動するだけでたくさんの色とりどりの星たちを楽しむことができます。